「賃貸だから防犯カメラを付けたいけれど、外壁に穴を開けられない」――そんな理由で設置をあきらめていませんか。
2026年9月にドイツで開催されたIFA 2026で、Ankerのセキュリティブランドeufy(ユーフィ)が発表した「eufy Window Camera E10」は、まさにその悩みに答える製品です。窓ガラスの内側に貼り付けて、室内から外を監視するという発想の防犯カメラです。
この記事では、現時点でわかっているスペックと価格、そして「窓越しの撮影は映らない」と言われてきた従来の常識をどうクリアしているのか、日本発売の見通しまでをわかりやすく解説します。
✔ どんな製品か先に知りたい → 「eufy Window Camera E10とは?」へ
✔ スペックと価格を見たい → 「主なスペックと価格」へ
✔ 窓越しでちゃんと映るのか不安 → 「窓越し撮影が難しかった理由」へ
✔ 日本でいつ買えるのか知りたい → 「日本発売の見通し」へ
eufy Window Camera E10とは?窓の内側に貼るだけの防犯カメラ
eufy Window Camera E10は、窓ガラスの室内側に取り付けて、ガラス越しに屋外を撮影するタイプの防犯カメラです。IFA 2026でeufyが発表した4つの新しいセキュリティ製品のうちの1つとして披露されました。
一般的な屋外用防犯カメラは、外壁や軒下にネジで固定するのが前提です。そのため賃貸住宅やマンションでは「共用部に穴を開けられない」「原状回復できない」という理由で設置できないケースがほとんどでした。E10はこの工事を丸ごと不要にする設計になっています。
カメラ本体はコンパクトで、電源はUSB-Cケーブルで供給します。つまり、窓際にUSB電源が取れる環境さえあれば、工具なしで設置が完結するというわけです。取り付け後も25度の範囲で角度(チルト)を調整できるため、ガラスに固定したあとから「もう少し下を映したい」といった微調整ができます。
想定されている主な用途は、玄関前やベランダ、駐車場、自転車置き場といった「窓から見える範囲」の見張りです。宅配ボックスの様子を確認したり、車上荒らしや自転車のいたずらを記録したりといった使い方が現実的でしょう。
主なスペックと価格
1. 解像度は2.5K
フルHD(1080p)より高精細な2.5K画質で録画します。人物の服装や車のナンバーなど、あとから確認したい細部が残りやすくなります。
2. 24時間の常時録画に対応
動きを検知したときだけ録画する「イベント録画」ではなく、24時間つねに映像を残せる仕様です。「気づいたときには録画が始まっていなかった」という取りこぼしを避けられます。
3. F1.0のカラーナイトビジョン
F1.0という非常に明るいレンズを採用し、夜間もモノクロではなくカラーで撮影します。後述しますが、これは窓越しカメラにとって決定的に重要なポイントです。
4. 反射防止光学系(アンチリフレクション)
ガラスに映り込む室内の光や自分の部屋の様子を抑えるための光学設計が施されています。eufyはこれにより、映り込みやグレア(まぶしさ)に邪魔されない映像が得られるとしています。
5. 価格は約70ドル
海外での販売価格は70ドルとアナウンスされています。1ドル150円換算でおよそ1万500円前後、日本で発売される場合は税込1万円台前半になる可能性が高い価格帯です。防犯カメラとしてはかなり手が出しやすい水準といえます。
なお発売時期については、eufyは「2026年内の後半」とだけ案内しています。IFA 2026での発表時点では、具体的な発売日はまだ公表されていません。
なぜ「窓越しの防犯カメラ」は今まで難しかったのか
「普通の室内用カメラを窓に向けて置けばいいのでは?」と思われるかもしれません。実際に試した方も多いはずですが、ほとんどの場合、夜になると画面が真っ白になって何も見えなくなります。
原因は、多くの防犯カメラが夜間撮影に使っている赤外線(IR)にあります。カメラはレンズのまわりのLEDから赤外線を照射し、その反射光を捉えることで真っ暗闇でも映像を作ります。ところがこの赤外線を窓ガラスに向けて照射すると、光の一部が鏡のようにレンズへ跳ね返ってきてしまいます。結果として、ガラスの手前がまぶしく白飛びし、肝心の屋外がまったく映らなくなるのです。
この問題を回避する従来の方法は、赤外線暗視機能をオフにして、代わりに屋外にセンサーライトや常夜灯を用意するというものでした。ただしこれは、屋外に別途照明を設置できる環境が前提です。ベランダに電源がない賃貸では、そもそも実現できないことも少なくありません。
eufy Window Camera E10がF1.0という明るいレンズによるカラーナイトビジョンを採用しているのは、まさにここに理由があります。赤外線に頼らず、街灯や月明かりといったわずかな光だけで映像を作る設計なので、赤外線がガラスに反射して白飛びするという根本的な問題そのものが起きにくいわけです。反射防止光学系と組み合わせることで、「窓越しでも使える」を製品レベルで成立させにいった、という位置づけになります。

日本発売の見通しは?
結論からいうと、2026年9月14日時点で、eufy Window Camera E10の日本発売は正式にアナウンスされていません。IFA 2026での発表はグローバル向けのもので、アンカー・ジャパンからの国内向けリリースはまだ出ていない状況です。
ただし、日本展開の可能性は決して低くないと考えられます。アンカー・ジャパンは2026年に入ってからも、5月に業務用のネットワークビデオレコーダーとPoEカメラ計3製品を、8月27日には防犯カメラとセンサーライトが一体になった「Eufy Wall Light Cam S4」(税込29,990円)を発売しており、eufyブランドの防犯カメラを継続的に国内投入しています。
また、日本は賃貸住宅の比率が高く、「工事なしで設置できる防犯カメラ」の需要そのものが大きい市場です。E10のコンセプトは日本の住環境と相性がよく、国内でも歓迎されやすい製品といえます。
過去のeufy製品の傾向を見ると、海外発表から国内発売までは数か月かかるケースが一般的です。海外での発売が「2026年内の後半」とされていることを踏まえると、国内発売があるとしても2027年に入ってからというのが現実的な見方になりそうです。今すぐ必要という方は、後述する代替案も検討してみてください。
購入前に知っておきたい注意点4つ
注意点1. 窓際にUSB電源が必要
E10はUSB-C給電です。バッテリー内蔵の完全ワイヤレスではないため、窓の近くにコンセントがあるかを先に確認しておきましょう。足りない場合はUSB延長ケーブルやモール(配線カバー)での取り回しを想定しておくと安心です。
注意点2. 網戸・格子・すりガラスは苦手
カメラと屋外の間に網戸や面格子があると、その網目が手前に写り込んでしまいます。すりガラスや型板ガラス(凹凸のあるガラス)もほぼ映りません。透明な一枚ガラスの窓が使える場所を選ぶのが前提になります。
注意点3. 結露と直射日光
冬場に窓が結露すると、ガラス面が曇って映像が白くぼやけます。逆に夏は直射日光でカメラ本体が高温になりやすい点にも注意が必要です。日当たりの強い南向きの窓より、玄関側や北側の窓のほうが安定して運用できることが多いでしょう。
注意点4. 近隣のプライバシーに配慮する
窓から外を撮る以上、隣家の敷地や共用廊下、道路を歩く人が映り込む可能性があります。トラブルを避けるため、撮影範囲は自宅の敷地内におさまるよう角度を調整し、必要に応じてアプリ側のプライバシーマスク機能を使うようにしてください。集合住宅では、管理規約で共用部の撮影が制限されている場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。
日本で今すぐ買える代替案
E10の国内発売を待てない場合、現時点でも「工事なしで賃貸に設置できる」選択肢はいくつかあります。
1. バッテリー式のワイヤレス屋外カメラ
eufyやTP-Link(Tapo)、SwitchBotなどが展開している充電式の屋外カメラは、ネジ止めのほかにベルトや粘着マウントで固定できるモデルがあります。ベランダの手すりに固定すれば穴を開けずに済みます。ただし電池の持ちは設置環境に左右されるため、定期的な充電の手間は見込んでおきましょう。
2. 室内カメラを窓に向けて使う(赤外線オフ運用)
手持ちの室内カメラがある場合は、赤外線の暗視モードを手動でオフにし、レンズをできるだけガラスに密着させ、ガラスに対して垂直になるよう設置すると映り込みを減らせます。屋外にセンサーライトがあれば夜間もある程度は使えます。費用をかけずに試せる方法なので、E10を待つ間の暫定策としては有効です。
3. 玄関まわりだけならスマートドアホン
監視したい対象が玄関の来訪者や置き配だけであれば、既存のドアホンに後付けできるタイプのスマートドアホンのほうが手軽です。eufyもIFA 2026で9MP・180度の視野角を持つ「Video Doorbell S4」(299ドル)を発表しており、こちらは2026年9月中に多くの市場で発売予定とされています。
まとめ
eufy Window Camera E10は、窓ガラスの内側に貼るだけで屋外を監視できる、賃貸住まいに向けた防犯カメラです。2.5K画質・24時間常時録画・F1.0のカラーナイトビジョン・反射防止光学系を備え、価格は約70ドル。2026年内の後半に海外で発売予定とされています。
最大のポイントは、赤外線を使わない夜間撮影と反射防止設計によって、これまで「窓越しでは使えない」とされてきた最大の弱点に正面から対応していることです。工事不要で1万円台前半という価格も含めて、賃貸の防犯対策の選択肢を確実に広げてくれる製品といえるでしょう。
日本発売はまだ未定ですが、アンカー・ジャパンがeufyブランドの防犯カメラを継続的に投入していることを考えると、国内展開の可能性は十分にあります。続報が入り次第、この記事でも追記していきます。すぐに対策したい方は、まずは手持ちの室内カメラで赤外線オフの運用を試してみるところから始めてみてください。
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よくある質問
eufy Window Camera E10は日本で買えますか?
2026年9月14日時点で日本発売は正式にアナウンスされていません。海外での発売は2026年内の後半とされており、アンカー・ジャパンがeufyブランドの防犯カメラを継続的に国内投入していることから、国内展開があるとしても2027年以降が現実的な見方です。
窓越しでも夜はちゃんと映りますか?
E10はF1.0の明るいレンズによるカラーナイトビジョンを採用しており、赤外線に頼らずに夜間撮影します。赤外線がガラスに反射して画面が白飛びする従来の問題が起きにくい設計です。
価格はいくらですか?
海外での販売価格は70ドルとアナウンスされています。1ドル150円換算でおよそ1万500円前後、日本で発売される場合は税込1万円台前半になる可能性が高い価格帯です。
網戸や格子がある窓でも使えますか?
カメラと屋外の間に網戸や面格子があると網目が手前に写り込んでしまいます。すりガラスや型板ガラスもほぼ映らないため、透明な一枚ガラスの窓が使える場所を選ぶのが前提になります。


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