【アップデート後に注意】Home Assistant 2026.9正式版でVLC連携が廃止、動画が見れなくなった時の対処法

Home Assistant

2026年9月2日、Home Assistantの正式版「2026.9」が公開されました。アクティビティログの追加やセキュリティダッシュボードの強化など便利な新機能が並ぶ一方で、アップデート後に「急にVLCで音楽や動画が再生できなくなった」と戸惑う方が出てくる可能性があります。

原因は、これまで一部の環境で使われてきた「VLCメディアプレイヤー」統合が、2026.9で完全に廃止されたためです。代わりの統合が同梱されていないため、そのまま何もせずにアップデートすると、自動化やダッシュボードに登録していたVLCのメディアプレイヤーが突然消えてしまいます。

この記事では、なぜVLC連携が廃止されたのか、アップデート前後に確認すべきポイント、そして代わりに使える選択肢をわかりやすく解説します。あわせて、見落としやすいその他の破壊的変更もまとめました。

まず確認してほしいこと

アップデートする前に、次の2点を確認しておきましょう。ひとつは、ご自宅のHome Assistantが「Home Assistant Core」というPythonの仮想環境に直接インストールするタイプで動いているかどうかです。VLC統合はこのタイプでのみ動作する仕組みだったため、Home Assistant OSやHome Assistant Supervisedなど他のインストール方法を使っている場合は、そもそもVLC統合を使えていなかった可能性が高く、影響はありません。

設定 > デバイスとサービスの画面でVLCという名前の統合が実際に登録されているかどうかも確認してください。登録されていれば、今回の変更の影響を直接受けることになります。

なぜVLC連携が廃止されたのか

VLC統合は、Home Assistant側からVLCというソフトを直接操作して音楽を再生する仕組みで、パソコンの音声出力(サウンドカード)に直接アクセスする必要がありました。この方式は非推奨となった古いインストール形態でしか動作しないうえ、公式サイトの記載によれば実際に使っているインストール数はわずか13件程度と、利用者が非常に少ない状態が続いていました。

開発チームが管理する主要な機能ではなく、コミュニティによる維持だけに頼っていた「レガシー統合」だったこともあり、2026.9で後継の統合を用意しないまま廃止するという判断がされました。

VLCが使えなくなった時にやるべきこと

①まず自動化とダッシュボードを洗い出す
「設定 > オートメーションとシーン」や各ダッシュボードの中で、メディアプレイヤーとしてVLCを指定している箇所がないか確認します。エンティティ一覧で「media_player.vlc」のような名前を検索すると見つけやすくなります。

②configuration.yamlの記述を確認する
VLC統合はYAMLで設定するタイプの統合のため、configuration.yamlの中に「platform: vlc」という記述があれば、この部分は今後読み込まれなくなります。エラーログに表示される場合は、この記述を削除してかまいません。

③代わりのメディアプレイヤーに置き換える
完全に同じ使い方ができる後継統合は用意されていませんが、Google CastやChromecast、Sonos、あるいは複数の音声プレイヤーをまとめて扱える「Music Assistant」統合など、Home Assistantが公式にサポートしている別のメディアプレイヤー統合への置き換えを検討しましょう。

④どうしても移行が難しい場合
業務や生活に直結していて今すぐ移行できない場合は、無理に2026.9へ上げず、しばらく2026.8のまま運用する選択肢もあります。ただしセキュリティ更新が届かなくなるため、あくまで一時しのぎとして考えてください。

他にも見落としやすい破壊的変更

2026.9では、VLC以外にもいくつかの破壊的変更が入っています。ロボット掃除機のbattery_levelプロパティが削除されるため、ダッシュボードでこの値を直接参照していた場合は表示が消えます。またUniFi Protectを使っている場合はカメラ側のファームウェアを7.2.105以降にしておく必要があり、古いままだと統合が正常に動作しません。

さらに、アップデートのインストールやスキップの操作が管理者アカウント限定になったほか、Z-Wave JSで鍵(スマートロック)のユーザー管理・暗証番号管理を行う操作も管理者アカウントが必須になりました。家族用のアカウントで鍵の管理をしていた場合は、事前に管理者権限を確認しておくと安心です。

新しく追加された便利な機能

破壊的変更ばかりではなく、2026.9では日常使いが楽になる機能も増えています。「なぜこの照明が点いたのか」を自動化の流れごと時系列で確認できるアクティビティログ、警戒レベルを分けて表示しつつよく確認するセンサーをお気に入り登録できるセキュリティダッシュボード、MatterとThreadの機器同士のつながりを地図のように一覧できるネットワークマップ、そして日の出・日の入り前後の「ゴールデンアワー」「ブルーアワー」を条件にした照明の自動化などが新たに使えるようになりました。

まとめ

Home Assistant 2026.9は多くの方にとって便利な機能が増えるアップデートですが、VLCメディアプレイヤー統合を使っていた方は、アップデート前に自動化・ダッシュボード・configuration.yamlを確認し、別のメディアプレイヤー統合への置き換えを済ませておくのがおすすめです。あわせてbattery_levelの参照やUniFi Protectのファームウェア、管理者アカウントまわりの変更もチェックしてから、安心してアップデートを進めてください。

📖 関連記事:【何が変わった?】Home Assistant 2026.9ベータの新機能まとめ|ゴールデンアワー自動化とMatterマップ表示【2026年版】Matter対応スマート照明おすすめ比較|電球・シーリングライトの選び方

よくある質問

Home Assistant 2026.9でVLC連携はどうなりましたか?

VLCメディアプレイヤー統合は、後継となる代替の統合が用意されないまま完全に廃止されました。VLCを使ってメディア再生をしていた場合、アップデート後に該当のメディアプレイヤーが消えてしまいます。

自分の環境が影響を受けるかどうかはどう確認すればいいですか?

「設定 > デバイスとサービス」の画面でVLCという名前の統合が登録されているか、またconfiguration.yamlに「platform: vlc」という記述があるかを確認してください。どちらも無ければ影響はありません。

VLCの代わりに使えるメディアプレイヤーはありますか?

Google CastやChromecast、Sonos、複数の音声プレイヤーをまとめて扱えるMusic Assistant統合など、Home Assistantが公式にサポートする別のメディアプレイヤー統合への置き換えがおすすめです。

VLC以外に注意すべき破壊的変更はありますか?

ロボット掃除機のbattery_levelプロパティの削除、UniFi Protectのファームウェア要件(7.2.105以降)、アップデートのインストール・スキップ操作の管理者限定化、Z-Wave JSの鍵管理の管理者アカウント必須化などがあります。

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