【何が変わった?】Home Assistant 2026.7の新機能と注意すべき変更点まとめ

Home Assistant

2026年7月1日、スマートホームの中枢ソフト「Home Assistant」の月次アップデート2026.7が公開されました。今回のテーマは「Automations that speak your language(あなたの言葉で話す自動化)」。約8ヶ月かけて開発された自動化エディタの刷新が目玉で、ここ数年で最も大きな進化と言える内容です。

とはいえ、毎月のアップデートで気になるのは「更新して大丈夫?」「自分の自動化は壊れない?」という点ですよね。今回は一部のトリガー名が変更される後方互換性のない変更も含まれているため、環境によっては更新後に自動化が動かなくなるケースがあります。

この記事では、Home Assistant 2026.7の注目新機能と、アップデート前に確認しておきたい注意点を日本語でわかりやすくまとめます。

まず確認:アップデート前のチェックポイント

更新ボタンを押す前に、次の3点だけ確認しておくと安心です。

1. バックアップを取る:設定 → システム → バックアップから手動バックアップを作成しておきます。

2. Z-Wave機器を使っている場合:今回からZ-Wave JSサーバーの更新が必須です。Z-Wave JSアプリはバージョン1.4.0以上、Z-Wave JS UI(Docker)は11.19.1以上が必要になります。先にこちらを更新しましょう。

3. 「バッテリー低下」「掃除機がドックに戻った」系のトリガーを使っている場合:後述の名称変更に該当すると自動化が止まります。該当する方は記事後半の一覧を確認してください。

新機能①:自動化が「やりたいこと」から作れるようになった

最大の目玉は、Labs(実験機能)で育てられてきた目的別トリガー・条件(purpose-specific triggers and conditions)が正式版になり、全ユーザーのデフォルトになったことです。

これまでの自動化作成は「どのエンティティ?」「stateがonになったら?それともdetected?」と、Home Assistantの内部構造から考える必要がありました。2026.7からは「寝室の温度が18℃を下回ったら暖房をつける」のように、やりたいこと側から選ぶだけで作れます。「バッテリー低下」トリガーなら、機器がバッテリーを何%で報告するかを知らなくても動きます。

さらにエリア単位のターゲット指定に対応したのが実用上は大きなポイントです。「リビングで人感検知したら」という自動化を、特定のセンサー1台ではなく「リビングというエリア」に対して作れるため、後からセンサーを買い替えたり増やしたりしても自動化を修正する必要がありません。

既存の自動化はすべてそのまま動き、YAMLでの記述も従来どおり使えます。「作り直し」は不要なのでご安心ください。

新機能②:ログブックが「アクティビティ」タイムラインに刷新

「何が・いつ起きたか」を確認するログブック画面が、タイムライン形式に一新されました。今日・昨日と日付ごとにグループ化され、色付きのドットでON/OFFがひと目で分かります。

地味に便利なのが「原因の表示」です。照明が点いたのが家族の操作なのか、自動化なのか、どの連携によるものなのかがアイコンで並んで表示されるため、「勝手に電気が点いた…?」の犯人探しがしやすくなりました。

新機能③:アップデートの一括適用など細かい改善

更新ページに「すべて更新」ボタンが追加されました。ESPHomeデバイスが7台同時にファームウェア更新を要求してくる…といった状況でも、グループ単位で一括適用できます。なお、本体(Core・OS・Supervisor)はこれまでどおり個別に更新する設計で、うっかり巻き込まれる心配はありません。

このほか、ZigbeeのZHA機器管理が専用ページ化、赤外線・RF機器の専用パネル追加、Raspberry Piのファームウェアを設定画面から更新できる機能(HAOS 18以降)、テンプレート処理の最大40%高速化など、細かい改善が多数入っています。

日本のユーザーに嬉しいところでは、SwitchBot連携が開閉センサーのボタンイベントとスタンドファン(サーキュレーター)のスイッチ操作に対応しました。Alexa連携もEchoのアナウンスON/OFF切り替えや買い物リストの操作が追加されています。

注意点:後方互換性のない変更まとめ

今回のリリースで自動化が止まる可能性があるのは、主に目的別トリガーの名称変更です。battery.low → battery.became_low、vacuum.docked → vacuum.returned_to_dock、schedule.turned_on → schedule.block_started などが変更され、古い名前のままの自動化は動かなくなります。直し方は簡単で、該当の自動化を開いてトリガーを選び直して保存するだけです。

また、古くなった連携(インテグレーション)が20個ほど削除されました。特にMicrosoft Teams連携は、Microsoft側がOffice 365 Connectorsを2026年5月に終了したことに伴う削除のため、復活の見込みはありません。通知先にTeamsを使っていた方は別の通知手段への切り替えが必要です。

細かいところでは、iCloud等のデバイストラッカーからbattery_level属性が削除(専用のバッテリーセンサーを使う方式に変更)、ゾーンの人数カウントの仕様変更などがあります。自動化で位置情報やバッテリー属性を参照している方は動作確認をおすすめします。

まとめ

Home Assistant 2026.7は、自動化エディタの刷新という大きな進化がありつつ、既存環境への影響は比較的小さい良質なアップデートです。既に不具合修正版の2026.7.2(7月10日公開)まで出ており、安定してきたタイミングと言えます。

更新前にバックアップと本文中の3つのチェックポイントだけ確認すれば、安心して新しい自動化エディタを楽しめるはずです。「バッテリーが減ったら通知」「リビングで動きがあったら照明ON」といった定番の自動化が驚くほど簡単に作れるようになっているので、この機会にぜひ試してみてください。

まるラボでは、Home Assistantの月次アップデートの注目ポイントを今後も日本語でまとめていきます。

よくある質問

まず確認:アップデート前のチェックポイント

更新ボタンを押す前に、次の3点だけ確認しておくと安心です。

新機能①:自動化が「やりたいこと」から作れるようになった

最大の目玉は、Labs(実験機能)で育てられてきた目的別トリガー・条件(purpose-specific triggers and conditions)が正式版になり、全ユーザーのデフォルトになったことです。

新機能②:ログブックが「アクティビティ」タイムラインに刷新

「何が・いつ起きたか」を確認するログブック画面が、タイムライン形式に一新されました。今日・昨日と日付ごとにグループ化され、色付きのドットでON/OFFがひと目で分かります。

新機能③:アップデートの一括適用など細かい改善

更新ページに「すべて更新」ボタンが追加されました。ESPHomeデバイスが7台同時にファームウェア更新を要求してくる…といった状況でも、グループ単位で一括適用できます。なお、本体(Core・OS・Supervisor)はこれまでどおり個別に更新する設計で、うっかり巻き込まれる心配はありません。

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